How to be a Terrible Thesis Advisor
このページの後ろの方に、学部の時の研究室の先生が若かりし頃書いた、"How to be a Terrible Thesis Advisor"という文章を発見。ちょっと長めですが、訳してみました。
あなたの研究室の先生は如何?
あなたの研究室の先生は如何?
以下、小生訳。
- 学生の卒論のテーマを、自分の補助金申請の題名か、研究計画のフローチャートの中から割り当てる。
- 誰かが論文を持ってきたら、その著者や著者のアドバイザー、同僚のヨタ話をする。こうすると、学生は自分がすることより自分が知っている人間の方が重要だと思ってしまう。
- 研究室のレイアウトを決めるときに、ケーブルのコストを最小にすることを最優先し、学生の研究環境は後回しにして、学生間の交流を盛り上げることには配慮しない。
- 学生の論文はせいぜい一回しか読まない。
- もし見解の相違が生じたら、言葉で取り繕う。たとえば、「うーん、このことを話せばきりがないけど、皆同じような基本的な考え向かって研究をしているわけだし、そのことは『認識論的知識表現』とでも呼ぶことにして、次に行こう。」
- 他の学派の考えについては、学生に「致命的な欠点」を指摘できるだけの知識を持たせて、自分のアプローチを守る十字軍の歩兵になるようにしむける。便利なフレーズは、「なんでそんなものを読んで時間を無駄にするんだ?」
- 研究室には行かない。学生の研究は、彼らが言うことだけで知ったことにする。
- 自分の研究の目的に、キャッチフレーズを使う(「ダイナミックX」、「新興(emerging)のY」、「Z問題」等々)。
- 学生にコンピューターシステムの管理をさせて、それが研究になると思い込ませる。
- もごもご話す。
- 年長の学生に若い学生の指導をさせる。
- 重要でない決定に、学生を巻き込む。例えば、輪読で誰をどの章のディスカッションリーダーにするかを決めるのに、1時間の研究会を簡単につぶせてしまう。
- 一番どうでもいい考えを学生と共有する。まだましなのは、それを研究会でディスカッションのトピックとして取り上げる。(「朝シャワーを浴びてるときに、空白(white space)は本当に大事なんだって気づいたよ。空白について、人工知能の観点から考えてみよう。)
- 学生との衝突を避ける。特に、すごく厳しく(too demanding)はしない。
- 何が意味のある研究になるのかについて、学生が混乱しているのが顕になったら、馬鹿にする。
- 学生がどの授業を取っているか、気にしない。
- アイデアを学会に行って拾ってきて、それを誰から得たのか、どのような文脈で出てきたのかを説明せずに研究会で取り上げる。
- 少なくとも2時間以上続く研究会を計画する。
- 学生と個別に会うのを避ける。すべてのアドバイスを人前で、研究会でする。
- 夜や週末には、研究室に近づかない。
- いつも準備をしないで研究会に出る。それをごまかせるくらい頭がいい。
- 決して自分でプログラムを組まない。結局、一回やってしまえば、もう今はアイデアマンだから。
- 学生がいつも期限に追われるようしむけていると、彼らに思わせる。
- 研究方針について、重要な議論を避ける。便利なフレーズは、「われわれはこうやるんだ。なんでかって?私は教授で君は学生だから。」
- 学生には多くは期待せず、暗黙のうちにこのことを学生に悟らせてしまう。
- 同じ研究トピックを少しずつ違う名前で、学生全員に与える。もしこれが自分の学位論文と同じトピックなら、なおよい。
- 学生に自分の補助金申請を見せて、二重思考(doublethink)の技術を学ばせる。
- 学問の境界を強いる。例えば、「それはソフトウェア・エンジニアリングの人がやりそうなことみたいだから、そのトピックは放っておこう。」とか、「なんでそんなことを気にするんだ?それはソフトウェア・エンジニアリングの問題だよ。」と言う。
- 学生に、他の教授や研究者にコンタクトするようには決して提案しない。
- 学生に、三流のジャーナルへ記事を提出させる。
- もし学生が予期していた結果を出せなかったら、見下す。
- 学生が流行している問題を研究するよう勧める。
- 自分の意見を大声で何度も言うので、学生が卒論に何を書けばいいのか分かってしまう。
Comments
TSUTOMU wrote:
Thu Jan 27 00:44:53 MST 2005
kay wrote:
そういえば、恥じらいもなく卒論をWebに置きっぱなしにしてました。私の場合、画像でいっぱい水増ししています。
自分でこういうのを書いて反省?していらっしゃるように、この先生はadvisorとしてすばらしい人でした。
Thu Jan 27 10:46:32 MST 2005
gotti wrote:
この先生はすばらしい人ですね。
すごく的をえている気がします。
上司にしても、先生にしてもこういう人はいっぱいいますよ。
自分としても身近で後輩を育てるときの参考になります。
Thu Jan 27 22:29:11 MST 2005
kay wrote:
ええ、この先生を指導教官に選んだのは大当たりでした。私にとっては神様のような存在です。その神様のオファーを辞退してボウルダーに来てしまった私には、そのうち天罰が下ることでしょう…
Sat Jan 29 15:15:43 MST 2005
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面白いよね、こういうHow To Be "An Idio"もの。
僕はHow To Be A Terrible Thesis Writerなんて書いて出版してみようかな。
・どうせ読まれない論文。ボリュームアップのために最近食べたうまいものの書評を書く。
・進展のない実験結果。あたかも新しい進展があったかのように前々回に書いた論文の再提出する(これを永遠と繰り返す)。
・フッターのページ番号/総ページ数をごまかして論文をボリュームアップ。
ほかにもいろいろあるけど割愛!