08/14/2008
多国籍企業で働くということ。
久々に職場の由なしごとについて。
このところやたら人が増えてオフィスが手狭になってきたので、今までみんな個室だったのを下っ端から一部屋に2人ずつ詰め込むことになり、昨日私もついに個室オフィスから追い出された。相方は全然別のプロジェクトのカザフスタン人Нұржан (ぬるじゃん)。仕事上の接点はゼロ。彼はラボで仕事することが多く、部屋にいることはあんまりない。ところが今日突然部屋に戻ってきて、ドアを閉めてブラインドを閉じた。何が始まるのかと思ったら、カーペット (というよりはほとんど手ぬぐい) を床にしき、キブラに向かって礼拝を始めた。そう、彼は敬虔なムスリムだったのだ。お祈りが終わったところで次のラマダーンはいつ始まるのか聞いたら、もうあと2週間半後だという。じゃあその間は部屋で飲み食いするの遠慮するよ、でも昼飯は食べに行くけどと言ったら、いや別に気にしなくていい、どうせその時期は国に帰ってるし、とのことだった。そういえば昔エジプトに行ったときに、モスクからアザーンが流れてきても現地のムスリムがあんまり礼拝しないのを目の当たりにしてたので、わざわざラボから部屋に戻ってきてまで礼拝するのにはちょっとびっくりした。
さて、明日は日本では終戦記念日、アメリカではV-J Dayだけど、我が職場ではインド独立記念日。インド人はアメリカ人を除くと職場の最大派閥なので、夕方からオフィスを挙げてお祝いをするらしい。出てくる食べ物にちょっと期待。
このところやたら人が増えてオフィスが手狭になってきたので、今までみんな個室だったのを下っ端から一部屋に2人ずつ詰め込むことになり、昨日私もついに個室オフィスから追い出された。相方は全然別のプロジェクトのカザフスタン人Нұржан (ぬるじゃん)。仕事上の接点はゼロ。彼はラボで仕事することが多く、部屋にいることはあんまりない。ところが今日突然部屋に戻ってきて、ドアを閉めてブラインドを閉じた。何が始まるのかと思ったら、カーペット (というよりはほとんど手ぬぐい) を床にしき、キブラに向かって礼拝を始めた。そう、彼は敬虔なムスリムだったのだ。お祈りが終わったところで次のラマダーンはいつ始まるのか聞いたら、もうあと2週間半後だという。じゃあその間は部屋で飲み食いするの遠慮するよ、でも昼飯は食べに行くけどと言ったら、いや別に気にしなくていい、どうせその時期は国に帰ってるし、とのことだった。そういえば昔エジプトに行ったときに、モスクからアザーンが流れてきても現地のムスリムがあんまり礼拝しないのを目の当たりにしてたので、わざわざラボから部屋に戻ってきてまで礼拝するのにはちょっとびっくりした。
さて、明日は日本では終戦記念日、アメリカではV-J Dayだけど、我が職場ではインド独立記念日。インド人はアメリカ人を除くと職場の最大派閥なので、夕方からオフィスを挙げてお祝いをするらしい。出てくる食べ物にちょっと期待。
06/15/2008
隻手のプログラマ
事故から2週間が経ち、不便な生活にもそこそこ慣れてきた。ボルダーはアメリカにしてはバスの便が良く、車・バイクに乗れなくても何とか通勤できるし、左手だけででも箸を使うのと字を書くこと以外の作業は大抵できる。それでも生活、というか喰っていく上でどうしても困るのが、キーボードでの入力だった。右手も親指以外は何とか動かせるので当初は両手で打てるかなと思ったけど、当て木に固定されている手をタイピングに使うのはほとんど無理だった。職業柄キーボード見ながら打つなんてのはプライドに関わるので、左手用Dvorak配列を覚えることにした。
キーボードの配列はこんな感じ。
実際に試してみると、配列を頭で覚えるのはそれほど大変じゃなかったけど、指に覚え込ませるのはかなり骨が折れそうだということが分かった。10年以上慣れ親しんだQWERTY配列は指の末梢神経にまで染み込んでいて、これをunlearnするのがとても難しい。ちょっとでも集中力が途切れると、指が無意識にQWERTYの動きをしてしまう。
もう一つの問題は、もともと両手で使うことを前提に作られたキーボードを片手で操作すること自体に無理があるということ。片手用にデザインされているだけあってよく出てくる文字はホームポジション近くに配置されているけど、キーボード辺境にあるキーをタイプする際には両手の時より指の移動量が大きくなり、タイプミスしやすくなる。小指だけで16個ものキーを打ち分けるのは至難の業だ。
そんなこんなで2週間経っても左手用Dvorakでの入力はまだまだ遅い上にタイプミスが多く、入力速度はキーボード見ながら片手でQWERTYで打つのに遠く及ばない。この文章も、練習を兼ねてなんども間違えながら気合で片手で打っている。
ところでMac OS Xはデフォルトで片手用Dvorak配列を設定することができないので、Daniel Staudigel氏作成のキーボード定義ファイルを修正したものを使っている。Dvorak-Lefty.keylayoutをダウンロードして
キーボードの配列はこんな感じ。
実際に試してみると、配列を頭で覚えるのはそれほど大変じゃなかったけど、指に覚え込ませるのはかなり骨が折れそうだということが分かった。10年以上慣れ親しんだQWERTY配列は指の末梢神経にまで染み込んでいて、これをunlearnするのがとても難しい。ちょっとでも集中力が途切れると、指が無意識にQWERTYの動きをしてしまう。
もう一つの問題は、もともと両手で使うことを前提に作られたキーボードを片手で操作すること自体に無理があるということ。片手用にデザインされているだけあってよく出てくる文字はホームポジション近くに配置されているけど、キーボード辺境にあるキーをタイプする際には両手の時より指の移動量が大きくなり、タイプミスしやすくなる。小指だけで16個ものキーを打ち分けるのは至難の業だ。
そんなこんなで2週間経っても左手用Dvorakでの入力はまだまだ遅い上にタイプミスが多く、入力速度はキーボード見ながら片手でQWERTYで打つのに遠く及ばない。この文章も、練習を兼ねてなんども間違えながら気合で片手で打っている。
ところでMac OS Xはデフォルトで片手用Dvorak配列を設定することができないので、Daniel Staudigel氏作成のキーボード定義ファイルを修正したものを使っている。Dvorak-Lefty.keylayoutをダウンロードして
/Library/Keyboard Layoutsに保存し、ログアウト・ログインすれば、システム環境設定→言語環境→入力メニューから選択できるようになる。
12/19/2007
Apple教への改宗
先週自己解放闘争の犠牲になったHPノートブックの遺志を受け継ぐべく、新しいMacBookが我が家にやってきた。
昼過ぎにキャンパスから戻ってきたら、不在配達票の代わりにブツがそのままリビングのドアに放置されていた。おいおい、FedExともあろうものがこれでいいのか?安い品じゃないんだし、不在で受け取りのサインもらえなかったら営業所に持ち帰らない?
しかしここは米国・結果オーライワンダーランド、無事に届いたのだから文句を言っても仕方がない。梱包を開けて電源をつなぎスイッチを押すと、例の「じゃーん」という音とともにブートが始まり、Appleにしてはセンスのないcheezyなオープニングを見せられたあとにいろいろ初期設定項目を入力して、ようやくデスクトップが現れた。
やっぱり我が家にはMacが似合う (ことになっている)。
Mac OS Xは今まで何度も使ったことがあるから操作で特に戸惑うことはないけど、手に馴染むようになるまでには、あれを入れたりこれを入れたりまだまだ時間がかかりそうだ。盆栽みたいなもんかな。
昼過ぎにキャンパスから戻ってきたら、不在配達票の代わりにブツがそのままリビングのドアに放置されていた。おいおい、FedExともあろうものがこれでいいのか?安い品じゃないんだし、不在で受け取りのサインもらえなかったら営業所に持ち帰らない?
しかしここは米国・結果オーライワンダーランド、無事に届いたのだから文句を言っても仕方がない。梱包を開けて電源をつなぎスイッチを押すと、例の「じゃーん」という音とともにブートが始まり、Appleにしてはセンスのないcheezyなオープニングを見せられたあとにいろいろ初期設定項目を入力して、ようやくデスクトップが現れた。
やっぱり我が家にはMacが似合う (ことになっている)。
Mac OS Xは今まで何度も使ったことがあるから操作で特に戸惑うことはないけど、手に馴染むようになるまでには、あれを入れたりこれを入れたりまだまだ時間がかかりそうだ。盆栽みたいなもんかな。
07/20/2007
(お詫び) コメントフォーム障害の復旧について
いつも当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
下記の障害が発生しておりましたが、現在は復旧しております。
ご利用の皆さまには、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
(発生日時)
6月の終わりか7月初め
(復旧日時)
2007年7月20日(金) 午後10時00分 MST
(内容)
Captchaの画像に 'invalid key' と表示され、コメントが投稿できない
(原因)
パフォーマンス改善のため導入したプラグインNP_Cacheの影響で、本来使い捨てのCaptchaのURIがキャッシュされ、リロードしても更新されなくなった
(対策)
コメントフォームの部分がキャッシュされないように、個別アイテムページのスキンを以下のように修正
修正後、キャッシュをクリア
(備考)
(参照)
下記の障害が発生しておりましたが、現在は復旧しております。
ご利用の皆さまには、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
(発生日時)
6月の終わりか7月初め
(復旧日時)
2007年7月20日(金) 午後10時00分 MST
(内容)
Captchaの画像に 'invalid key' と表示され、コメントが投稿できない
(原因)
パフォーマンス改善のため導入したプラグインNP_Cacheの影響で、本来使い捨てのCaptchaのURIがキャッシュされ、リロードしても更新されなくなった
(対策)
コメントフォームの部分がキャッシュされないように、個別アイテムページのスキンを以下のように修正
<!-- DYNAMIC_CONTENT_START -->
<%commentform%>
<!-- DYNAMIC_CONTENT_STOP -->修正後、キャッシュをクリア
(備考)
<!-- DYNAMIC_CONTENT... --> はNP_Captchaのテンプレートに記述しても効果がない(参照)
06/29/2007
iPhoneを触る
ついにiPhoneの実物に触れる日がやってきた。
開店から約1時間、大混雑を予想しつつ午前11時半頃に地元のApple Storeへ行ってみると、なんと店にはそれほど人がいない。iPhoneすらどこにも見当たらない。それもそのはず、iPhoneのお披露目は午後6時からだった。見事な肩透かし。まあ前日から店の前で泊り込んで並んでいた連中の受けた精神的ショックに比べればましか。
というわけで、気を取り直して午後8時半頃に再びApple Storeへ行ってみた。今度はさすがにかなりの人が店内にいてそれなりに賑わっていたけど、それでも入場制限や行列とは無縁で、iPhoneのデモ機が何台か置いてあるテーブルの周りに人だかりができているだけだった。iPhoneに取り憑かれたがきんちょの後ろで自分の番を待つ。これほど多機能な端末だから、一通り試すのに時間がかかるのは仕方ない。
待つこと15分、ようやく自分の番が回ってきた。実物を持ってみて最初に受けた印象は、見た目ほど大きさを感じないということ。HDD入りiPodのようなずっしりとした感触を期待していたのだけど、iPodほど重くも厚くもなく、とりあえず電話の大きさに留まっている。操作性と携帯性を天秤にかけてよくよく考えた末のサイズなのだろう。
端末を手にしたときにはMapsが動いていたので、少し遊んでみる。指でぐりぐり地図を動かせるのはマウスでドラッグするよりも簡単だ。ズームの方法がよく分からず、後で店員に教えられるまで2本指で縮めたり伸ばしたりするという操作に気づかなかった。Google Mapsのデータを利用しているので、がんばって移動し続ければ東京の地図を眺めることもできる。ただし何故か東/西経180度線を超えられないので、アメリカから日本へ行くには東へ動かさないといけなかった。
次に試してみたのはSafari。Apple Store内のすべての端末が繋がっているWLANの速度はかなり遅かったけど、Safari自体のレンダリングスピードは満足のいくものだった。URLを入力しようとしてフィールドをタップするとキーボードが立ち上がる。このキーボードはなかなかよくできていて多少の予測入力をしているようで、ちょっとくらい隣り合ったキーに指が引っかかっても正しい文字を表示してくれる。ボタン式キーパッドのように指先を見ないで入力するには多少の慣れが必要だろうけど、昔使っていたSony Ericsson P900で小さな文字を震えるスタイラスでつっついて入力するよりはずっと快適だ。現時点でiPhoneには日本語フォントも入っているのでこのブログもきちんと表示できたが、日本語入力システムは見当たらなかった。
端末を横に傾けると、Safariの画面も回転して横長の表示になる。この機能はなかなかクールだけど、全てのアプリケーションが対応しているわけではないようだ。残念ながらこの回転のアニメーションはちょっともたつく感じがするので、見飽きたらoffにしたくなるかもしれない (offにできるのかどうかはわからない) 。それから、スクロールバーが画面に見当たらず、このブログみたいな縦に長いページを見るには何度も指でドラッグする必要があった。多分何かしら他のスクロール方法があるのかもしれないが、その場では分からなかった。それにしても、この大きさの端末で普通のHTMLページをそこそこ快適に閲覧できるのは大したもんだ。
指でべたべたディスプレイを触るインターフェースなので指紋が気になるところだけど、2時間半もの間ずっといじくられ続けた端末の割には画面はクリアだった。もちろん光の反射角によっては少しばかり指紋が見えるのだけど、普通に使っている分には視認性が落ちるようなことはなさそうだ。
他にもYouTubeとかMailとかのアプリケーションを一通り見てみたところで、思い立って片手でどれだけ操作できるか試してみた。文字の入力やアプリケーションの選択は特に問題なさそうだったけど、ズームだけは片手では無理っぽい。Safariは新しいページを開くとズームアウトしてページの概要を見せるような設計になっているので、ズームがうまくできないと内容を読むのは難しい。そもそも片手で操作することは最初から考慮していないのだろうけど、携帯が片手で使われることの多い日本に導入する際には何らかの配慮が必要になるかもしれない。
20分ほどいじくり続けて強く思ったのは、これほど多機能な端末にも関わらず他のスマートフォンやPDAに比べて抜群に使いやすいということだった。デモ機のあるテーブルには何のインストラクションも置いていないのに、みんなそこそこ使いこなしているように見える。前使っていたP900も今使っているNokia 5500 Sportも使いこなすにはかなりの試行錯誤と忍耐を強いられたことを思うと、これは大変な進歩だと思う。
個人的には、このユーザーインターフェースをどのように開発したのかに興味がある。もちろん開発の過程では地道なユーザーテストを何度も何度も繰り返しているのだろうけど、基本的なインターフェースデザインの思想に何か工業デザイン的なartのセンスを感じる。こういうセンスは論文や本を読むことではなく、よいデザインに触れさらに自分でモノを作ることで磨かれるのだろう。ぜひAppleのデザイナーには "User Interface Design - Artistic Approach" みたいな本を書いてもらいたい。
もう1つの興味は、近い将来どのような日本語変換インターフェースを載せるのかということ。Appleのすることだから、きっとタッチセンサーを活かしたびっくりするようなものを作るに違いない、と勝手に期待を膨らませている。
"Plato was a bore." ~Friedrich Nietzsche (1844-1900)~
開店から約1時間、大混雑を予想しつつ午前11時半頃に地元のApple Storeへ行ってみると、なんと店にはそれほど人がいない。iPhoneすらどこにも見当たらない。それもそのはず、iPhoneのお披露目は午後6時からだった。見事な肩透かし。まあ前日から店の前で泊り込んで並んでいた連中の受けた精神的ショックに比べればましか。
というわけで、気を取り直して午後8時半頃に再びApple Storeへ行ってみた。今度はさすがにかなりの人が店内にいてそれなりに賑わっていたけど、それでも入場制限や行列とは無縁で、iPhoneのデモ機が何台か置いてあるテーブルの周りに人だかりができているだけだった。iPhoneに取り憑かれたがきんちょの後ろで自分の番を待つ。これほど多機能な端末だから、一通り試すのに時間がかかるのは仕方ない。
待つこと15分、ようやく自分の番が回ってきた。実物を持ってみて最初に受けた印象は、見た目ほど大きさを感じないということ。HDD入りiPodのようなずっしりとした感触を期待していたのだけど、iPodほど重くも厚くもなく、とりあえず電話の大きさに留まっている。操作性と携帯性を天秤にかけてよくよく考えた末のサイズなのだろう。
端末を手にしたときにはMapsが動いていたので、少し遊んでみる。指でぐりぐり地図を動かせるのはマウスでドラッグするよりも簡単だ。ズームの方法がよく分からず、後で店員に教えられるまで2本指で縮めたり伸ばしたりするという操作に気づかなかった。Google Mapsのデータを利用しているので、がんばって移動し続ければ東京の地図を眺めることもできる。ただし何故か東/西経180度線を超えられないので、アメリカから日本へ行くには東へ動かさないといけなかった。
次に試してみたのはSafari。Apple Store内のすべての端末が繋がっているWLANの速度はかなり遅かったけど、Safari自体のレンダリングスピードは満足のいくものだった。URLを入力しようとしてフィールドをタップするとキーボードが立ち上がる。このキーボードはなかなかよくできていて多少の予測入力をしているようで、ちょっとくらい隣り合ったキーに指が引っかかっても正しい文字を表示してくれる。ボタン式キーパッドのように指先を見ないで入力するには多少の慣れが必要だろうけど、昔使っていたSony Ericsson P900で小さな文字を震えるスタイラスでつっついて入力するよりはずっと快適だ。現時点でiPhoneには日本語フォントも入っているのでこのブログもきちんと表示できたが、日本語入力システムは見当たらなかった。
端末を横に傾けると、Safariの画面も回転して横長の表示になる。この機能はなかなかクールだけど、全てのアプリケーションが対応しているわけではないようだ。残念ながらこの回転のアニメーションはちょっともたつく感じがするので、見飽きたらoffにしたくなるかもしれない (offにできるのかどうかはわからない) 。それから、スクロールバーが画面に見当たらず、このブログみたいな縦に長いページを見るには何度も指でドラッグする必要があった。多分何かしら他のスクロール方法があるのかもしれないが、その場では分からなかった。それにしても、この大きさの端末で普通のHTMLページをそこそこ快適に閲覧できるのは大したもんだ。
指でべたべたディスプレイを触るインターフェースなので指紋が気になるところだけど、2時間半もの間ずっといじくられ続けた端末の割には画面はクリアだった。もちろん光の反射角によっては少しばかり指紋が見えるのだけど、普通に使っている分には視認性が落ちるようなことはなさそうだ。
他にもYouTubeとかMailとかのアプリケーションを一通り見てみたところで、思い立って片手でどれだけ操作できるか試してみた。文字の入力やアプリケーションの選択は特に問題なさそうだったけど、ズームだけは片手では無理っぽい。Safariは新しいページを開くとズームアウトしてページの概要を見せるような設計になっているので、ズームがうまくできないと内容を読むのは難しい。そもそも片手で操作することは最初から考慮していないのだろうけど、携帯が片手で使われることの多い日本に導入する際には何らかの配慮が必要になるかもしれない。
20分ほどいじくり続けて強く思ったのは、これほど多機能な端末にも関わらず他のスマートフォンやPDAに比べて抜群に使いやすいということだった。デモ機のあるテーブルには何のインストラクションも置いていないのに、みんなそこそこ使いこなしているように見える。前使っていたP900も今使っているNokia 5500 Sportも使いこなすにはかなりの試行錯誤と忍耐を強いられたことを思うと、これは大変な進歩だと思う。
個人的には、このユーザーインターフェースをどのように開発したのかに興味がある。もちろん開発の過程では地道なユーザーテストを何度も何度も繰り返しているのだろうけど、基本的なインターフェースデザインの思想に何か工業デザイン的なartのセンスを感じる。こういうセンスは論文や本を読むことではなく、よいデザインに触れさらに自分でモノを作ることで磨かれるのだろう。ぜひAppleのデザイナーには "User Interface Design - Artistic Approach" みたいな本を書いてもらいたい。
もう1つの興味は、近い将来どのような日本語変換インターフェースを載せるのかということ。Appleのすることだから、きっとタッチセンサーを活かしたびっくりするようなものを作るに違いない、と勝手に期待を膨らませている。
